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はじめの一枚:こんなところに小さな科学
 秦野市の葛葉緑地で見かけたラミーカミキリ。体長は20mmほどの小型のカミキリムシです。パンダが礼服を着て直立しているような背中の模様がユーモラスで、触角も立派です。もともとの生息域はアジア大陸南部の亜熱帯域ですが、幕末から明治の頃に、麻の原料の繊維作物として輸入された植物、ナンバンカラムシ(ラミー:インドネシア語)と共に、意図せずに持ち込まれたと考えられているようです。国立環境研究所の侵入生物データベースにも載っています。
 日本国内では関東地方と福井県が生息の北限とみられています。関東では1990年代に、箱根を越えて東京の多摩地区などで生息しているのが初めて確認されて以後、東京・神奈川では普通に見られるようになりました。最近では千葉県北部や、埼玉県でも確認されています。気候の温暖化に伴って生息域を北に拡大しているのでしょうか。(2014/07/02更新)
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