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晩秋の抜けるような青空をバックに満開の花を咲かせる「皇帝ダリアDahlia imperialis」。11月27日に相模原公園で撮影しました。3メートルを越える高さに育って見下ろすように堂々たる花を咲かせます。まるで樹木のような高さなので「木立ダリア」の別名もあります。もともとはメキシコの高地が原産地で、低温には比較的強く、秋が深まって次第に日が短くなり、まもなく師走という頃になってやっと花を咲かせます。短日性植物のため街灯など夜間も光が当たるところでは花をつけません。昼の長さに反応しているわけです。
他の植物が生い茂っている夏をあえて避けて、夏の終わり頃から急成長し、競争相手の少ない晩秋に花を咲かせます。寒さに耐えながら、時期をずらして太陽の光を独り占めしようとしているかのようです。霜が降りるといっぺんに枯れてしまい、翌年夏まで球根でじっと過ごします。
ところで、ダリアの和名は「天竺牡丹」。メキシコ原産なのになぜ「天竺」なのでしょうね。ヨーロッパ経由で西回りでもたらされたのでしょうか。(2014/12/17更新) |
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