暗い水槽の中を優雅に漂う、ヒョウガライトヒキクラゲ(学名:Acromitus maculosus)。北里大学海洋生命科学部の学生が運営しているミニ水族館「北里アクアリウムラボ」(神奈川県相模原市)で撮影しました。傘に豹柄のような多数の斑点があります。成長するにつれて斑点が現れてくるそうです。これはちょうど豹柄らしくなってきた若い個体です。
このクラゲは、約100年前に初めて発見されて以来、その生活史や生態は全く知られていなかったそうです。2013年に広島大学の大塚攻教授、東海大学の西川淳教授により再発見され、その後北里大学海洋生命科学部の三宅裕志准教授らによって再採集・受精卵からの初繁殖に成功しました。
生きたヒョウガライトヒキクラゲが水族館で展示されるのは世界初で、現在観察できるのは、「北里アクアリウムラボ」のほか、新江ノ島水族館(神奈川県藤沢市)、鶴岡市立加茂水族館(山形県鶴岡市)の世界で3館のみです。(2017/08/19更新) |