万華鏡は平面鏡を3枚合わせて三角柱を作り、その内側を覗いて無限鏡像を観察する玩具です。一般の万華鏡は、筒の先端に紙片や色ガラス片などのオブジェクトを格納する部分があり、筒の回転に伴って不規則に変化するオブジェクトの鏡像を楽しみます。
このオブジェクトの代わりに、筒先に透明なガラス球やレンズをはめ、身の回りのものや、周囲の景色などを切り取って無限鏡像とするのが、テレイドスコープteleidoscopeです。望遠鏡telescopeと万華鏡kaleidoscopeをつなぎ合わせた造語で、和名は遠華鏡といいます。写真は百円ショップの万華鏡の筒先にちょうどはまる大きさの透明ビー玉をとりつけたテレイドスコープで覗いた世界です。およそ180度の画角で取り込んだ周囲の風景が圧縮されて歪んで見え、魚眼レンズで眺めたような面白さと、その無限鏡像が激しく変化するスペクタクルを楽しむことができます。
テレイドスコープを通すと、何気ない日常のシーンが、美しい曼荼羅模様に変化します。写真は何をのぞいたところかわかりますか?テレイドスコープの作り方はこちら。(2019/01/01更新)
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