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はじめの一枚:こんなところに小さな科学
 2024年2月5日の長崎港。稲佐山にあるホテルからの風景です。夕方になってそれまで降っていた雨が上がり、陽が射してきました。ホテル屋上の展望風呂からは雄大な虹をながめることもできました。日没近く、まだ水たまりの残る「水辺の森公園」の向こう側に建つメットライフ生命長崎ビルの建物が沈む夕陽に照らされて金屏風のように輝いています。
 公園の手前の岸壁には白い船が停泊していて、よく見るとそのシルエットが海面に映っています。ビルの鉛直なガラス壁で反射した夕陽がさらに水平面で反射してこちらに届いているわけです。太陽光線はこちらが見下ろしているのと同じ角度でビルに射し込んでいるはずです。ビルの窓からは西の山の端に沈んでいく夕陽が見えています。船の位置ではすでに陽は沈んでいて、東側のビルがまぶしく輝いているのが見えていることでしょう。
 この船は静岡県立焼津水産高等学校の漁業実習船「やいづ」(静岡船籍、559トン)で、高校生が全国でも珍しいカツオ一本釣りの実習を行っています。(2024/02/21更新)
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