2003年11月29日の例会の記録の第2ページです


北京での科学実験広場
(井階さん)
 ソニーの中国の科学館での実験広場に参加した際の報告です。
 11月15日から12月26日まで大勢の人が交代で実験を披露し、中国の子供たちに科学の面白さを伝えるイベントです。
 愛知物理サークルと交流の深い長春の韓長明先生も参加されています。
 井階さんは11月22日、23日に実験を行ったそうです。下の写真はそのときのもの。
 みんな熱心に見てますね。中国の10年後は科学大国になっているかもしれませんね。
      

MRI(磁気共鳴画像法)について
(井階さん)
 自らの体の検査を奇貨として、MRIについて調べました。2003年のノーベル医学生理学賞が、この技術の発展に貢献した2人に贈られています。
 磁気共鳴の原理や技術で過去にノーベル賞をもらった研究者たちの講演記録をまとめてみました。

 

Jacob's Ladder Construction
(山岡さん)
 ネオントランスが手に入ったので、何かできないかと考えたのが、このヤコビの階段(梯子?)だそうです。
 スライダックを通してネオントランスの入力を可変にし、出力(最大15KV)を電極につなぐだけです。
 電極の形によって放電がいろいろな形をとり、なかなか面白い。
 電極をいちいち作るのは面倒と、ロッドアンテナを利用して可変長の電極を作りました。
 条件ははっきりしませんが、上へスムースに上ったり、途中で止まったり等見ていてあきません。
 

10円玉飛ばし機進化形
(山岡さん)
 10円玉飛ばしは、「いきいき物理わくわく実験2」にも掲載されていますが、これはその進化(?)形。
 コンデンサに貯めた電荷を、一気にコイルに流し込み10円玉にうず電流を生じさせ、その際の反発力で10円玉を飛ばします。

 今までは手動スイッチで電流を流していましたが、スイッチの電極で火花が飛び、電極が焼けていきます。第一火花が怖い・・・・・・!?
 
 このスイッチを半導体スイッチ(サイリスタ)にしたのが特長です。わずかなゲート電流で100Aの制御をします。
 おかげでスイッチを入れるときの火花はなくなりました。
 その分効率がいいのか高く上がります。

 ただ、教育的には火花の出る手動スイッチのほうが、何が起こっているかよくわかるのでは・・・・・。




平面コイル(5〜6ターン)。この上に10円玉をのせ
スイッチを入れる。大きな音とともに10円玉が天井まで飛び上がります。

青いプラスチックにねじ止めしてあるのがサイリスタ。


10円玉飛ばし機の全体

サイリスタのゲート電流を流すスイッチ。
わずか数mAの電流で100A近くの電流を制御します。

山梨からこんにちは
(加藤さん)
 今日の例会には、山梨から遠路はるばる、富士河口湖高校の加藤さんが参加してくれました。
 今後も機会を見つけて参加したいとの事。こちらこそよろしく。

自転車発電器スピーカー
(近沢さん)
 自転車のライトつきの発電器に旧式のテープレコーダーの出力をつなぎます。出力電流が大きいので、結構そのままで聞こえます。共鳴箱の上に置いたり、机に置いたりしても共鳴で音が大きく聞こえます。
 ライトも音に合わせて光量が変化するので光通信もできるだろう、ということでラジカセの入力につないだ太陽電池に当てると、ちゃんと聞こえます。
 








 




発電器についているライトを太陽電池セルに当てる。


目で見る共振器
(近沢さん)
 ストローに枝(?)が生えたこれは何?
 この装置をスピーカーにつけてラジオを鳴らすと、音に合わせてワイヤーが共振します。ラジオの音に合わせて共振するワイヤーが移り変わります。見ていて、あわただしいけど面白い。
 
 下はコップにつけたもの。コップの底から叫ぶ(?)と、その音程に合わせて共振するワイヤーが動きます。
 
 北海道の菅原さんのアイデアだそうです。
   
 


 こちらは長さの違う棒を一列に並べたものです。
 バイブレーターで下の横棒を揺さぶると、その振動数にあった棒だけが横揺れします。
 電圧を変えてバイブレーターの回転数を変えると、別の棒が振動し始めます。

フレミングの左手の法則
(近沢さん)
 L型アルミと強力磁石とシャープペンシルと電池で、フレミングの左手の法則を知る、という実験です。
 006Pを逆さにしてアルミに接触させると芯が動きます。
 コードも要りません。
 簡単でよく動きます。

 シャーペンの芯が折れやすいのが玉に瑕か・・・

地震について
(戸田さん)
 地震について自治会で話をする機会があったので、そのときの内容を一部紹介してくれました。

 最近、ピロティ構造の建物をよく見ますが、柱だけでは揺れに対して大変弱いこと、すじかいを入れること(あるいは壁をつけること)で変形しにくい構造ができることを模型を使って説明してくれました。

 スポンジを使って、プレートテクトニクスを、ガラスビーズで流砂現象を説明するそうです。
 話だけより、模型などを使うと理解しやすくなるのは大人も子供も同じですね。

手動共振装置
(戸田さん)
 アンパンマンをブランコに乗せ
真上に通した糸でアンパンマンを引っ張ります。
 ブランコの固有振動に合わせてタイミングよく引くと、ブランコが大きく揺れ出します。
 体で知る固有振動です。

 

つまみ−な進化形
(清水さん)
 これまでにもいろいろ工夫したつまみーなが発表されましたが、今回の物は、マジックテープで角度を変えられるようにしたもの。
 1つでいろんな角度を試すことができます。指と木材の摩擦角を、体で理解できますよ。

 しまうときは1枚の板状になります。
 持ち運びにも便利です。

 本当にいろんな所に工夫ってできるものなんですね。
 

尺とり虫
(清水さん)
 先日、長春の韓長明先生が名古屋へ来られて、物理サークルの皆さんと交流する機会がありましたが、そのとき韓先生が持ってこられた作品を、手持ちの材料で作ったそうです。
 モーターを回すと、尺とり虫のような動きで前へ進んでいきます。
 車輪の回転と、足の先が床を蹴るのと、どちらが前進に寄与しているか、考えると悩ましい問題です。

 モーター1つでいろいろな動きをさせられる、ということを実感できる模型です。

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