2005年7月17日の例会の記録の第2ページです
ジャイロ効果 (伊藤さん) ジャイロ効果を確認しようと、おもちゃの地球ごまを使ってミニ実験です。 おもちゃといっても、回ると光るし音もでる優れもの。 このコマをバイクの車輪に見立て、ハンドルを右に回すとコマは(車輪は)左に傾きます。 バイクで右折するとき、バイクを右に傾けて回るのは、遠心力の効果を減らすだけでなく、このジャイロ効果を打ち消すためでもあるのではないだろうか、と考え始めたそうです。 |
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ミニモデルの実験では物足りないので、自転車の車輪を使って体で実感しようと考えました。慣性モーメントが小さいので、回りに乾電池を貼り付け慣性モーメントを大きくしました。これは簡単でいい工夫ですね。 (持ち続けるのは重くて大変ですが・・・・・) 回転いすの上で、回っている車輪を傾けると、確かに体が回ります。体で感じるジャイロ効果ですね。 |
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台風モデル (井階さん) 前回の例会で紹介した愛工の台風モデル装置を動かしてみました。 暖気は線香でつくり、周りと上部に氷を置いて温度差を作ります。線香の煙で空気の動きを見ることができます。 装置全体を回転させると、段々中央に台風の目の壁のようなものができてきます。 大分回転が速いので、遠心力により冷気が外側へ、暖気が中央部に集まっているだけかもしれません。 小さな台風を作るのは簡単ではありませんね。 |
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煙が中央部に集まります。 |
台風の目の壁といえるかな?? |
ギャップスイッチ (山岡さん) 2003年11月29日の例会での10円玉飛ばし機には、大電流のスイッチングにサイリスタが使われました。その前まではナイフスイッチが使われていました。 高価なサイリスタを使わずに安全に、さらなる大電流のスイッチングができないかと考えた末のアイデア。 空気中での放電を利用してスイッチングをしようというものです。 400V程度で充電された大容量コンデンサを電極につなぎます。電極間距離は0.2mm程度。この電極間に高圧放電で十分な電荷を供給します。すると絶縁が破れて通電するという仕組み。 やってみると、大音響と共に10円玉が跳びました。 高電圧側のスイッチだけでコントロールできますから、離れたところから安全にスイッチングができます。しかも安価!。(もっとも高圧電源を作るのにちょっと経費がかかりますが・・・) |
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装置の全景 |
遠くから安全にスイッチング。 |
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←高圧電源部分。 3Vから10KV程度を作ります。 |
積算電力計の仕組 (前田さん) 久しぶりの参加の前田さん。 積算電力計を分解して、その仕組みの解明を試みました。 写真の円盤が回転し、その回転数を積算していくようになっています。 円盤の回転は裏面のコイルによって引き起こされているようです。リアクタンスの違いによる位相差を利用しているのでしょうか。 円盤に磁石を近づけておくと、回転が緩やかになります。いたるところで渦電流を利用しているのですね。 |
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折り紙飛行機 (山本さん) 現在、学童保育に携わっている山本さん。子供たちの興味と関心を引く教材をあれこれ探索中です。 そんな中で見つけた紙飛行機。 誰もが作り、誰もが飛ばしたことのあるものですが、よく飛ぶ飛行機を追求してみると奥が深いことを実感。 みんなで作ってみましたが、確かによく飛びます。 1枚の紙をどこまで飛ばせるか、こんなテーマで研究をしても楽しいかもしれませんね。 |
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爪楊枝に紙やビニールのプロペラをつけた糸トンボ。 なぜ糸なのかわかりませんが、竹とんぼの子供のようなものです。 これもどれだけ飛ぶか、どれだけ滞空できるか競うと面白いかもしれません。 |
←指で爪楊枝を回して飛ばします。 |
風船ポンプでマシュマロ圧縮 (児島さん) 減圧目的で使うことの多かった風船ポンプを、逆転の発想で、圧縮用に使ってみました。 ペットボトルにマシュマロを入れ、ポンプで空気を送り込むと、みるみる小さくなっていきます。圧力って全体に働くんだ、ということが目で見てわかります。 ポンプの先にゴム栓をつけ、ペットボトルのふたの裏側ににビニール弁をつけます。これで中の空気は漏れ出ません。 |
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逃げ水現象 (鈴木さん) 地面が熱せられて高温になり、上のほうが冷たいと、光が屈折して地面が鏡のように見える「逃げ水」現象がおきます。 この現象が見えたとき、もっと高い位置から見たらどう見えるでしょうか。 また、もっと低い位置から見たらどう見えるでしょうか。 考えてみてください。 これから逃げ水が見られる季節です。見えたら低い姿勢で見てみましょう。(高い位置にはすぐには動けない!) 予想があたるか自分で検証してみましょう。 参考写真: http://manabinoasiato.cocolog-nifty.com/blog/ |
地震マップ (戸田さん) 東海地震が起こるといわれていますが、名古屋市では各区ごとに地震マップが作られているそうです。地震のゆれの大きさの予想を色で示してあり、いざというときに安全な地点が判断できます。 戸田さんは全市分のデータを持っているそうですが、区役所に行けば誰でもこのマップをもらうことができます。 名古屋市以外でも作られているのでしょうか・・・・・。 |
MRI画像 (戸田さん) 右の写真、何だかロールシャッハテストの図のようにも見えますが、実は戸田さん自身の体のMRI画像だそうです。 お医者さんと親しくなって、自身の撮影データを貰い受けたそうです。 脳の断面の画像もあります。 何だか自分を見透かされているようで・・・・・・。 MRIに限らず、CTスキャンなど体の内部を撮影する方法がいくつかありますが、その仕組みについて解説してくれました。 こういう画像を見る必要のない健康な体でいたいですね。 |
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大型シャボン玉の作り方 (戸田さん) 大きなシャボン玉を作るための道具を紹介してくれました。アメリカで手に入れたものです。 平たい紐の間にシャボン膜があり、これを振り回すと大きなシャボン玉ができるそうです。 部屋の中ではシャボン液が飛び散り、後が大変なので今回は実験はなしでした。 シャボン液は、ママポケッティ1、PVA5、水10の割合で混ぜたものだそうです。 |