2015年2月14日(土)愛知工業高校での例会の記録の第3ページです


  放射線量計と自動グラフ作成ソフトの開発 (田中さん  

 プログラミングにも精通する田中さん。2カ月かけてガイガーカウンターの放射線量表示ソフトにグラフ作成機能を加えました。

 現在の放射線量だけでなく、放射線量の時間変化をグラフ表示できます。一般的な高校等の授業を想定し、1時間分の線量変化を見ることができます。  また、データファイルにして保存し、長期の記録を取ることもできます。
 このソフトとガイガーカウンターは名古屋EHC(electric hobby circle)で有志を募り、製作しています。

 参加者が殺到したそうですが、それもそのはず、田中さんの努力により、部品代1万円の自腹をきれば、教員にも手に届く教材となりました。
 授業時間内にも変動を見せることができ、非常に便利です。

  楽器と倍音の調べ (井階さん  

 伊藤さんが発表したクラリネットは閉管楽器か開管楽器かという話題が気になったので、文献を調べてみました。
 

 楽器の物理学という本を読みましたが、クラリネットの音について、インピーダンス曲線が示され、基本音に対して3倍音が鋭くピークを示し、約4.7倍、6.2倍の音にピークが見られるものの、開管・閉管という言及は一切ありませんでした。

<参考> 閉管楽器と開管楽器(伊藤さん)
 文献にあたることの重要さを再認識しました。

  表に出ないリニアの問題点 (井階さん  


 報道機関では利点ばかりが強調されているリニア新幹線ですが、単なる夢の輸送機関ではないことは、以前から指摘されてきました。

 多大な電気消費と原発再稼働の動き、巨大なトンネルを作る環境負荷、電磁波の問題等、十分に議論はされないまま着工さました。

 最近の報道に対する政府からの圧力を見ても、ジャーナリスト方々の頑張りを期待するとともに、情報を受け取る私たちもメディアにバイアスがかかっていることを意識する必要がありますね。  

 


 振動で走るブラシ (飯田さん  
 飯田さんは、小学生の科学教室のため100円ショップの「電動字消し」にクリップを付け、偏心モーターとし振動で進むブラシを作りました。
 癖をつけたブラシやカラーボードの切れ端につけ、子どもたちによく走るための工夫を考えてもらう予定です。

 ブラシ上のモーターの位置を変えると、ブラシやボードは全く走らずその場でクルクル回ることもあります。また、前進するときも進方向に対して右へ旋回することが多いのですが、この右への回転の理由について飯田さんはトルクで説明をしました。
 右への旋回はブラシの癖からくる傾きだけが問題なのでしょうか。
 ただ、電動字消しを移動させ、重心を動かしても回転方向は変わりました。

 左右の摩擦力の変化が影響するのは確かそうですが、議論は収束しませんでした。
 重心をずらすと左に旋回することもあります。
 

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