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       「じゃあもう少し実験をしていきましょう。 
	 さっきスクリーンにお見せしたのはこれです。これ知っていますか?沖縄の民芸品で指ハブといいます。子どもの指を入れるおもちゃです。 
	 (受講者に)指を1本、ここに入れてみてください。しっかり入れた後、じゃあ抜いてみてって言うんです。 
	 これは、引っ張れば引っ張るほど、締まって抜けないんです。締まるから、と言いますが、実際に授業での説明としては摩擦の力です。引くと、逆向きの力がかかります。摩擦が強くかかる、ということで、こういうものを見せて話をしています。」
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       「こんなのはどうでしょう。何でも大きくするのは良いことです。 
	 どうぞ、入れてみますか。手を入れてください。 
	 では抜いてみてください。子どもは、だいたいこの先の方を引っ張ります。これは、引っ張れば引っ張るほど痛いです。 
	 ただ大きくしただけですが、面白いですね。これはサイエンスショーでずっと使っていた実験器具ですが、『腕ハブ』でネットで検索すると出てきます。 
	 摩擦は見えないです。ですがこういうものを使うと、『確かに引っ張った時だけ抜けない、痛い』と子どもは言います。『動かそうとした力が働いたときだけ摩擦力がかかっているんだ』と説明すると、『ああ、そうか』と子どもは結構納得します。」
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       「あと、大気圧の実験機材を、色々持ってきているます。どれだけできるか分かりませんが、例えば大気圧の実験です。 
	(びんに水をいっぱいまで入れ、逆さにしてふたをする) 
	 そしてここにふたをします。これ手を外すとどうなりますか。(手を外す)この板は落ちないです。こうやってくっついています。」
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       「これはとても強い力で、調べたところ、力の大きさとしては1cm2辺りだいたい1kgです。だから、子どもにはこうやって水を入れたペットボトルを、このぐらいだよ、と言って見せます。 
	 そうすると、この1cm2辺り1kgの力がかかってる、というのがどのくらいか分かります。ここで、『さあ、じゃあここにどのくらいのおもりまで下げられるかな』という実験を行います。 
	 今日は持ってきてないですが、30kgくらいまで下げても大丈夫なはずです。ただ吸盤なので、実際の30kgまではいかないです。私はいつも5〜6kgでやめときます。それでも十分怖いです。何が怖いって、失敗したときに誰が一番被害に遭うでしょう…怖いですね。 
	 そういうような実験を授業に取り入れて行っています。」
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       「これで実験が終わりました。そうする水はどうなるかというと、どうなっていますか?水も頑張ったでしょう。頑張ったから固まりました。(板を外しても水が落ちない) 
	 どうなってるか、下を見たいでしょう。でも、見ようとするとだめです。見ようとすると、こうやって水は落ちてしまいます。 
	 こんなことをやりながら授業を行っています。」
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       「こういうものは、子どもから見ると一種のマジックになります。でもただのマジックではなく、サイエンスショーでは種明かしを、するときとしないときと半分ずつくらいあります。授業ではきちんと種明かしをします。 
	 さっきの水が落ちない実験は、ここに網が張ってあります。網を張るだけで落ちなくなります。ざるで水はすくえないですが、実はざるとコップを使えば水をすくえる、というような話もやります。 
	 こんなことをお話しすると、表面張力、大気圧をイメージしながら、子どもたちは十分楽しんでいけると思っています。」
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       「あと、よく最近あちこちでやっていますが、こういう吸盤を使った実験です。この机は少し重すぎるのでうまくいきませんが、この吸盤を机の上に置いて、どなたか引っ張ってみてください。これで机が持ち上がります。 
	 これだけで計算すると、吸盤が30cm×30cmなので、これで軽自動車を持ち上げられます。 
	 買うと何千円かしますが、作ると4、500円で作れます。 
	 こんなことをやりましたが、皆も何かやりたいですよね。授業でもときどき皆で実験します。 
	 では、トランプを皆さんに1枚ずつ配ります。それからこのフックも1つずつ回してください。」
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       「私が実験していても、子どもたちにもたまに実験させたいなと思っています。トランプの裏側の中央辺り丸い模様がありますね。この丸を半分隠すように、このフックを取り付けてください。 
	 フックの両面テープをはがして、そして真ん中の丸が半分隠れるような形で取り付けてください。向きは取っ手の部分が真ん中に行くようにしてください。 
	 できましたか。これは机ではうまくいかないので、隣の人とトランプ同士でくっつけてください。完全に空気を抜いてください。そして、お互い引っ張ってみてください。そうすると外れにくくなります。あまりすると、トランプが曲がったりします。こういうようなことをしながら、簡単にこんなものを作れますよ、ということをやっています。」
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