「宇宙の広がりを実感しよう−黒板を使わない教室から−」

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講義で使われたパワーポイント



配布物を確認。
  定規、細長く切った紙、穴の開いた型紙、チャック付き収納袋、紙粘土、新聞紙、テキスト、B4の紙(粘土板の代わり)



「物理というのは、理科の言語だと思います。物理を理解していないと、理科を学ぶには非常に厳しい。
     化学はだと思います。原子を10の23乗個集めた。23乗個なんてイメージできますか。難しいですね。ですから私は化学っていうのは基本的には数だと思います。
      生物は何か。私は哲学だと思います。突き詰めていけば、私たちがなぜ生きているのか。これが生物を学ぶことにつながります。
     では、地学は何か。これは広がりです。時間的な面、空間的な面の広がり。これを学ぶことが地学です。」
「ですから地学を学んでらっしゃらない、ということは非常に不利なんです。
  今日は私がお話することをきっかけに興味を持っていただければ、そのことをある程度克服できるのではないかな、と思います。
  そういった視点で聞いていただければな、と思います。」



(少しずつ青い紙粘土をちぎって配る)
 「今日はまず地球を1cmの球としたいと思います。これが約束です。直径1cmの球を作るんですが、直径1cmの球ってどのくらいかな。
  定規を持ってくればいい、そうは簡単にいきません。なぜならば、この教材を作ったのは、対象は盲学校の生徒なんです。そうしますと、何かガイドするものが要る。それで作ったのがこれです。」
 (大小2つの穴が開いた型紙を示す)
「皆さん、定規あるから見てください。11mmです。下(の穴)は4mmなんです。この上の大きい方に、すっと通るようになったらほぼ1cmです。
  やってみてください。」



">「私たちは見えてますから、子どもたちに1cmの球を作りなさい、としか言わない。そうすると子どもたちは困ってしまう。このくらいは正確にしたいな、と思って(この型紙を)考えました。」



「定規を良く見てください。2箇所に両面テープが貼ってあります。これの0cmのところ、それをはがしてですね、こうやって置きましょう。そうすると付きますね。」



「じゃあ皆さん白い紙粘土の袋を開けていただきまして、それで今度はお月様を作ります。
  地球を1cmとしますと、お月様は約3mmです。この3mm(の穴)に通る球を作ってください。」



「で、またさっきと同じように、両面テープをちょっとはがして、3mmの球をくっつけます。
  1cmと29cmのところに置いたのには当然訳があります。これは地球を1cmとしたときの地球と月の距離です。」


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