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【東京理科大学理数授業セミナー
授業の達人(理科)第8回
「探究しよう
科学する心をもった先生になるために」
ボストン科学博物館講師
マサチューセッツ州立大学ローエル校
土佐幸子】
「『探究しよう』。探究という言葉を知っていますか。
英語で言うと「scientific inquiry」なんですけれど、inquiryっていうのは、尋ねるとか、問うという訳ですね。
だから何か疑問に思ったことがある、それをどうしてかな、って考えて、それに答えを見つけていって、さらに、それがどういう現象になっているのかなって説明を考えて、最後に発表まで行く。
アメリカの教育の中では、大きな柱になっています。」
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【折り紙パズル
問題 色の部分の面積と白い部分の面積が等しくなるように1回だけ折ってください。
○硬くなった頭をほぐそう
○考えて試してみよう
○その面白さを味わえるか
○答えを知ってもっとわかる】
「それを今日は少し体験してもらおうというので、まず、折り紙でやりたいと思います。
パワーポイントのプリントを持ってらっしゃるかもしれませんが、それは見ないでください。
ちょっと回してください(折り紙を配る)」
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「はい、ではこのパズルをやるために、いくつか折り目をつけておきます。
まず半分に折ってください。
それを拡げて、また半分に十文字に折ってください。
そして、三角に斜めに折ります。
反対側の斜めもつけてください。
十文字とバッテンができたら、今度は中心に向かって角を折る。
それを4つやってください。」
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「1つの角、ここを折る。そうすると、こちらの面で、白いところと色の面の面積比が違いますね。
それを一回だけ折って、この状態から白い部分と色の部分の面積を同じにするにはどうしたらいいでしょう。
いろいろやってみてください。探究はいろいろやってみる。
今、これは私が与えた問題ですが(参加者が自発的に提起した問題ではない)、いろいろ試してみてください。」
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「答えは2つあります。1つできた方はもうひとつの答えを探してみてください。
パズルというのは、タネが分かってしまうと、ああ、なんだ、ですね。
表が白、裏が出れば色です。
今の場合だと、1,2,3,4,5,6、白が6で色が1です。
それを1折りで、色の面積と白の面積を等しくします。」
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写真をクリックで動画が見られます(435KB)
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「(受講者1名が折り紙を掲げて見せる)お、できた。いいセンスしてるね。
じゃあ答えが出てしまったので、いきましょうか。
ここの、真ん中から裏へ折ります。
真ん中から裏へ折ると、ここの三角形2つと三角形2つで、同じ面積になる」
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「もう一つは十文字から裏へ折ります。
十文字のところから裏へ折ると、三角形2つで、白と色が同じ面積になる。
これは、裏を使うという発想で、なかなか考え付かないものです。最初の折り方の違いによって、どんどん新しいパズルができます。」
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