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「これは設計図です。この自動車のシミュレーターは2階にあるんですけど、ここの平面図は1階の展示ですね。こういうようなのが色々、具体的にこういう展示されたわけですが、他にもいろいろあります。
  実はこの広島のこども文化科学館はどこにあるかと言いますと、原爆ドームの近くにある広島球場。ラジオとかいろいろな中継で放映されていますが、その広島球場のすぐ近くにあります。実は上の方にプラネタリウムのドームがありますが、屋上へ出まして、そのドームの横に行きますと、球場の試合が見えるんですね。だから野球の試合があると屋上へ上がって、球場に入らなくても見られました。昔ですが、球場とかが一体化して、公園の一部となっている。
  これが私の手がけた一番最初の科学館で、全てについて任されました。広島市長にも会って、好きなようにやってもらっていいって言われたものですから、相当頑張りました。これが一番印象に残ってます。」



【札幌市青少年科学館−1981年設立−】

「では、次にいきます。
  広島の次は札幌。ほとんど年代が同じで、1年後に設立されてますが、これも手がけさせてもらいました。この場合は、企業が1社だけではなく3社、地元の企業ともう1社と、合計3社で作られました。設計書(竣工図書)には当時設計主任だった藤原の印が押してあります。」



「これは一つの例ですが、こういう風な展示物を作らせてもらっています。この間も私行ってきましたんですが、これは熱気球ですね。こういう展示物は実際に見られたことありますか?仕組みは、下にあるヒーターで空気を加熱して、その膨張で上昇するわけです。
  生地はフィルム状の薄い生地で軽くなってます。これが約15mくらい、ずっと上に上昇して、また上へ行きますと冷やされますから、しばらくすると下がってくる。こういう上下運動を絶えず、一日中動いてる。こういう仕組みですから、これが81年に作られて、今2007年ですから、20年になるんですが、まだ健在で動いております。」



「続きますが、札幌ではこういうスペースシャトルというようなものが、昔もあったんですが、もうすでにこのときに活躍してました。こういう展示物も持っていました。この奥が、実は壁みたいになっていて、壁の窓に、こういうスペースシャトルの模型をつけています。ここに乗り込みますと、窓から下に地球の北半球儀がちょうど眺められるようにレイアウトされています。」



「これが北半球ですね。と照明によって色んなディスプレイがされています。ちょっと見えてますが、屋内にドームがある形になっています。
  スペースシャトルがあって、窓から下を眺めて、地球を眺めるような形で設置してあるんです。色んな四季折々の表情とか、地球の表情を見ていく。色々、照明効果とか、色んなものでこういうような演出をしております。上から平面図で見ますと、これが北半球ですね。」



【新潟県立自然科学館−1981年設立−】

「その時期とほとんど同じ時期になりましたので、私は札幌の方に行っていて、この新潟県立自然科学館には、直接開館工事の設計には携わっていませんでした。その後に、是非ということで、作らせてもらったので、こういう展示物があるんですね。
  これは科学モニュメントです。シンボリックな展示ということで、エントランスホールにあります。実際に設計する場合、こういう完成予想図というのを描くんです。イメージ的にですが。」



「こういうものを描いて、了解を得て、それが完成するとこうなります。これも一つの例です。」



「同じくこれは新潟県の自然科学館ですが、これはフライトシミュレーターです。フライトシミュレーターって皆さん、体験されたことありますか?ないですか。これはリニューアルの際、今から10年ほど前に作ったものですから、最初の広島の例で申し上げたようなビデオテープじゃなくて、この場合はコンピューターグラフィックでした。」



「プロジェクターで投影するんですが、スクリーンが3つあって、それを繋いでこういう大きなスクリーンにしています。ほぼ180°近くまでカバーできて、本当に臨場感がある映像が見られます。今作られて10年なので、もうちょっと使っていただければと思います。もう日本にはほとんどないです。」


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