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【科学館に望まれる事
  ■何度でも訪れたくなる展示
  ■体験型、参加型展示
  ■ベーシックな仕組み、原理もわかりやすく楽しく展示
  ■押すだけ、見るだけ等一方通行の展示はNG
  ■絶えず新しい技術を紹介 展示更新の必要性】

「色々紹介してきましたが、科学館に実際に望まれる事は何でしょうか。もちろん皆さんも小さい頃科学館に行かれたことあると思いますが、財布が痛いということはないでしょう。是非また行ってください。得るものはあると思います。
  実際には、何度も行きたくなる展示品が望ましいですが、たいてい中学生くらいになると足が遠のいていく。そこで、私たちが目指すところは、体験型とか、参加型。ベーシックな仕組み、原理も分かりやすく。必ずベーシックな仕組み、そういう展示品は必要なんですね。絶対に原理、原則を教えないといけない。それから、わかりやすく、楽しく展示するということを志しています。ボタンを押しただけとか、見るだけ、一方通行の展示品はだめだ、ということですね。それと、絶えず新しい技術を紹介しないといけません。日進月歩、技術は進みますから。そういう技術を早く追加していくというのは、科学館の使命である。展示更新の必要性もありますね。」



【科学館のもう一つの活動
  ■科学実験教室(土日、春、夏、冬休みに実施)
  ■ボランティア活動団体の協力で実験教室の実施
  ■東京理科大学理学部第一物理学科准教授
   NPO法人サイエンスEネット理事長川村康文先生による実験教室実施例
   1.燃料電池の実験
   2.色素増感型太陽電池の実験
   3.サボニウス型風力発電の実験
   4.自転車発電の実験
   5.手作り湿度計
   6.太陽電池でお誕生日カードを作ろう
   7.巨大風船で気体の重さを感じよう 等】

「もう一つの科学館の活動ということで、科学館では、土日や長期休暇に色んな実験教室を実施するんです。ボランティア活動の団体とかが協力してやっております。もちろん川村先生とも一緒にやらせていただいてるんですが、先生がやられた実験ですと、燃料電池とか、色素増感太陽電池とか、サボニウスなどがあります。一応ここにも手作りの湿度計であるとか、お誕生日カードを作ろうというのは、ちょっとサンプルがありますので、またご覧ください。こういう環境問題の実験をしたりとか、いろんな実験を科学館と協力してやっているケースもあります。」



【エジソン展 2006年】

「また科学館ではないですが、これはこの前京都の文化博物館で関わらせていただいたボランティア活動です。エジソン展。ノーベル賞の他にも、素晴らしい方がいます。白熱電球とか、生活を支える発明をしています。」



【エジソン展の様子

  3機関の相互補完図】

「実際にそれをやったときの写真ですが、エジソンが100年くらい前に作りました、こういう蓄音器ですね。円盤がなかったので、こういう筒型のレコードを使って演奏会をした。これが私なんですが、川村先生もやられてました。このようにお年寄りも含めて、幅広い理解があります。」



「何が言いたいかと言いますと、やはり、ここは博物館です。札幌の科学館でもやられてます。博物館となっていますが、これが科学館になったりもします。要は科学教育の場だったんですが、科学館、博物館というものと、新しい実践の場として連携していく。大学というと、皆さんたち学生さんも私は指導しているんですが、そういう方とこういう協力体制をなしてね、得た知識をまた生かしていただく。科学館でボランティア活動の中で、実践の場として是非これから一回くらい、やることも多分あると思いますので、そういうときにはぜひ率先して協力していったらいいんじゃないかな、と思い、あえてご紹介させてもらってます。
  現にこれは京都の場合ですと、ここが大学生としては、京都大学、京都教育大学、京都工芸繊維大学ですかね。あと、橘女子大。そういう大学生がいっぱい協力してくれまして、私どもも一緒に指導させてもらったりしながら、展示させていただいています。」



【科学館の運営と管理
  ■第3セクターによる運営が多い
  ■展示品の維持、管理(メンテナンス)が大変
  ■定期保守点検の実施
   (展示製作メーカーとの契約)
  ■館職員による日常の点検・調整
   または委託契約業者による点検・調整】

管理、運営についてです。要は色んな、第3セクターによる運営とか、管理とかですね。今、経営がなかなか苦しくなってきていると、各自治体とも、こういうようなお金かかりますので、維持管理も大変なんです。
  こういう定期保守点検。やはり動くものが多いですから、故障もします。点検は契約を結んでやったりしています。職員の方たちによる点検も大事じゃないか、ということも申し上げています。」



【これからの科学館の始まりについて
  ■リニュアルすべき科学館が多い
  ■あらゆる面で建て替えまで計画出来ない科学館が多い
  ■しかし、科学館の役割は大きく、将来に向かって更なる発展が必要である
  ■2001年オープンした日本科学未来館が新しい科学館のモデルとして、リーダーになっていって欲しい】

「これからのはじまりということで、タイトルになってますが、リニューアルすべき科学館が多数あります。ところが、なかなか財政が苦しくて、あらゆる建て替えまでできない科学館が多いんです。しかしね、科学館の役割は大変大きいですね。将来に向かって更なる発展が必要である、と私は痛切に感じています。 そこで、2001年にオープンしました、それでもすでに6年経っていますが、日本科学未来館、これご存知ですか?これは新しい方ですが、まだご覧になられてないんでしたら、ご覧になっていただきたい。毛利さんが館長でしたね。毛利さんご存知ですよね。そういう新しい科学館のモデルとして、リーダーになってほしいな、と、これは切なる私の希望で、さらに科学館として、もっと発展していってほしいと思います。」


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