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【Muzium Sains Elektrik(Malaysia)-1983-】

「ここでちょっと脱線しますけれども、海外でも科学館の必要性は十分承知されていて、各国でものすごい計画されているんです。私が携わったものですと、マレーシアの電気科学館ですね。これはマレーシア工科大学が、クアラルンプールにあるんですが、この中に展示物を、私が全て企画から設計して納めました。1983年ですから、これもずいぶん前になりますね。
  実は、松下電器が現地法人で、クアラルンプールに5つほど事業所持ってます。例えば冷蔵庫作ってる事業所とか。各電機の製品によって、5つほど工場があるんですが、そこの統括的な社長として赴任してました、山下社長という方がいらっしゃいました。山下さんは平取締役だったんですが、松下幸之助さんっていう方、松下電器の創業者ですが、その方があるときにその山下社長を抜擢しまして、20何番目から、トップの社長に抜擢したんですね。それで、急遽日本に帰らないといけないことになりました。」



「そのときにマハディール首相と交流してまして、何か自分がお土産として何かを残したいので、何がいいでしょう、と相談したところ、科学館を作ってほしい、ということを言われたそうです。じゃあどこへ頼めばいいだろう、と言うことで、たまたま松下電器が大阪だったんですが、私の勤めてた会社の大阪営業所の方からそういうお話を持ち込まれて、やらせていただこう、ということになりました。
  やはりそういう海外の科学館は、国として相当重要な位置付けで、マハディール首相はその当時考えられたのかな、と私も感心しています。実際にマハディール首相が開館の式典に出席された時には、私も握手させてもらったんですが、本当に大学生にかなり人気のある人ですから、かなり盛大なセレモニーをされました。もちろん山下社長も出席されていました。」



【展示品の平面配置図】

「これがその全面配置です。こういう案内情報があったり、それぞれ電気に関わる展示物ばかりです。海外ではね、マレーシアだけじゃなくて、実は韓国のプサンとかソウルとか、タイのようなところにも収めたのもあります。それとか、台湾ですと、台北と台中、台南とあります。(録画中断)
  日本だと東京という感じですが、向こうでは人口の数だけで言いますと、ものすごい多いんですね。ただその都市だけが無数にあるんですが、その400万都市、400万の人口があるところに1ヶ所ずつ科学館を作ろう、という計画をしています。それでも、人口で考えますと、中国の中ですごい数を作らないといけないですね。なぜそれほど科学館を作るかというと、先ほどの科学館の目的でもありましたが、学校教育だけじゃなく、社会教育全体の、国民全体の科学的な教育をしようとしたら、科学館がものすごく役に立つというか、必要なんですね。そういうところで各国に科学館が設立されています。」



【Sri Lanka -January 2001-
  The Project for Improvement of Junior School Workshop on Usage of Science Equipment
  JICA(国際協力機構)】

「さらに脱線してしまうかも分かりませんが、スリランカですね、これは2001年の1月に私がJICAの関係で、ここでワークショップをしているんです。これは私ですが、こういうところでこんなこともやっています。日本からJunior Schoolを13校提供しました。その中の実験器具を私のところで全て納めて、それのレクチャーのために、私が派遣されて、2週間缶詰めで、ここに赴任する先生方に扱い方を教育しているところです。」



「これはオープニングセレモニーです。文部大臣とか、技術科学センターとか、JICAの現地の人とかですね。」



「私はここに写ってますけど、これがそうですね。あと、他はみんな現地のJunior schoolの教員の人たちです。」



「最後の日に修了式があって、私が直接手渡しで修了証書を渡します。それと、日本政府はカレンダーですね。そんなものも現地の人に一緒に渡されました。こういうことで、日本も東南アジアではずいぶん教育に熱心に、教師に対してもきちんとしてるという実態をちょっと紹介させてもらいました。」


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