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【TSUKUBA EXPO'85
  「プレつくば博」で発明協会がサイエンストレインを全国に走らせた】

「次にはですね、TSUKUBA EXPO'85っていうことで、1985年ですね、この年には皆さんもうすでに生まれておられました?このつくば博があったことは記憶にはないでしょうし。ご存知でした?ちょっとさかのぼりますと、こんなの全く知らないとは思いますけど、39年に科学技術館ができました、とお話ししました。他に39年にはどんなことがあったでしょうね。例えば東海道新幹線が走った年です。東海道新幹線、39年に開通。東京オリンピック、記憶がないでしょうけど。39年はそんな年だったと思うんです。科学技術館の話ばかりしてますけども、それぐらい日本の国の、大きなイベントのあった年でした。」



「だから、このEXPO'85というのも皆さんにとっては、そういう年でもありながら、その当時にこういうつくば博があった。ちょっと覚えていただきたいですけれど。こういうところでどんなことやったかというと、色んな万博があります。この中ではね、その当時の技術の粋を集めたイベントをやるんです。各国内の企業もそうですが、国を挙げて、国の科学技術の粋を集めて、何かイベントやるんです。こういうのは、ものすごく意義があるんです。」



【サイエンストレイン
  展示物 ガイドブックより】

「これ、サイエンストレインといいますが、今つくば博の紹介しましたが、つくば博のPRのために、ブルートレインの中の座席をね、全部取っ払って、科学展示品を積んで、全国を走らせました。青森から鹿児島まで、ずっと、何日もかけて。その出発が品川駅でした。実はですね、その品川駅に私も、懐かしい記憶があるんですが、この中にそういう展示物を乗せて、品川駅をスタートするときに、そのときの総裁である常陸宮様と華子様を、実は私がこの中をご案内しました。それとソニーの会長さんと、私と、もう一人SPが警視庁から一人来ていまして、5人でこの中を移動したんですよ。その中で私がナレーターを務めまして、案内しました。」



「古い図面ですが、その中にこういう風な展示品を作りました。これを並べて、見ていただきました。例えば常陸宮様と華子殿下が、この中を私が説明してますと、この中に入れるようになってますんで、ぱっと自分から入っていかれるんです。大きな帽子をかぶっていたので、ここに帽子がひっかかりそうになって、怪我したら困るんで、SPが慌てて飛んで行ってガードしてましたけど。華子様は積極的な方で、後から常陸宮様が招き入れられてこの中に入って、二人で御覧になってたりしました。 そんなことをしまして、品川駅で、そういうことがあって、それからスタートして、ずっと回っていきました。私としては懐かしい思いがあります。その時は皇室の方がおられたので、記念の写真がないので残念ですけど。さっきのブルートレインなどは、つくば博のホームページで見られます。サイエンストレインって、ああいう場面で出てきますよ。またそういうのもホームページでご覧ください。色んな記念の図、写真とか、色んなものをコレクションされてる方いますね。」



【ロボット製作実績
  センサーロボット(1981)
  10種類のセンサーで握手・手の温度・室温・湿度・などを測定し、ガス・磁気探知ができ、日本語・英語・中国語・スペイン語が話せる。
  米国松下展に出展】

「これはロボットですね。サイエンストレインに乗せた中で、科学館っていうのはロボットが付き物で、どの館にもたいていロボットがあるんですよ。実はこれは松下の技術館で設計して作ったものなんですが、たまたまこれをね、米国の松下展というのに出展したんです。これがデザインとかいろんなことが評価されて、アメリカの雑誌の表紙の裏に紹介されました。そのときの写真です。
  センサーと言ってもいろんなセンサーがありますね。温度センサーだったり、圧力センサーだったり、まあ色々ありますね。それを10種類のセンサーを装備して、日本語以下4ヶ国語をしゃべれるようにしてある。そういうようなのを作って納めました。結構その当時人気ありました。」



【案内ロボット
  手塚治虫氏デザイン

  自立知能ロボット
  人工頭脳を持ったロボットを操作卓から無線で誘導。
  挨拶・歌・ジャンケンなどをさせることができる。
  (現在は2足歩行ロボットに展示更新されている)
  (札幌市青少年科学館)】

「手塚治虫さんが亡くなられましたが、ご存じですよね。これは、本当に手塚治虫さんのデザインなんです。これを、私どもが作らせてもらって、しばらくこのフォルムを使って、案内ロボットをあちこちで作らせてもらったことがあるんです。」



「これは、宝塚ファミリーランドといって、今はもう無くなったんですが、宝塚歌劇団の方ですね。あの横にあります館で、擦り足ですが二足歩行で歩くようなロボットを作ってきた。これはリニューアルのときですから、開館当時はないんですが、札幌の青少年科学館に納めました。この当時になりますと、自動で、フルに動き回るようになってるんですね。これを5体そろえて、それぞれのところから呼びますと、そのロボットが歩いてきてくれる。他のと対話したり、じゃんけんしたりとか、そういう対話型の楽しめる、ロボットを作って納めました。」



【茶運び人形
  江戸時代のからくり人形を、現代技術によって再現。
  ゼンマイを動力とし、お茶を運ぶと自動的にもとの場所に戻る。

  スタンプロボット
  納入
  札幌青少年科学館】

「これは、江戸時代からあるからくりですね。このからくりの技術を現代のものに置き換えて作ったのが茶運び人形です。これは背丈が70cmくらいあります。結構大きいんです。動いてお茶運んでくれるのを、私どもの会社で、今現在でも現存してます。昔はこれを使って、いろんなお茶席にも貸したりしました。こういうのを、古来からの技術として、伝統あるものとして残しています。」



「それから、これはスタンプロボットです。これも札幌で、これは現在もまだ活躍してますが、スタンプを押してくれたり、ここに押すと、入館者数がカウントされていくような形になっています。これも会館当時からあって、現在でも活躍しています。」


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