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「(アルソミトラの種子を配る)
この種は、実は上下があります。向きがあります。落ちる向きとよく飛ぶ向きがあります。」
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「では、最後にアルソミトラを作っていただきます。ふだんは折り紙でつくりますが、今日は、型紙を切りとる方法でやっていただきたいと思います。(紙を配る)
これには、ちょっと意味があります。はさみを配ります。まだ、切らないでください。(はさみを配る)
はさみの持ち方って習った方いらっしゃいますか?普段、使われているように持ってください。こういう左右で穴の大きさが違うはさみはあまり使いません。子どもは、事務バサミっていう、左右同じものを使います。こういうはさみは、大きな方には指を3本入れて、小さな方には親指を入れます。
第一関節のところで、あまり深く握りすぎると、大変になっちゃうので。軽く引っかかる程度が、ポイントです。
子供に教える時にこうやって正しい持ち方を教えて、正しい使い方をマスターしてもらう。さっきのお箸の話じゃありませんけれども、大事な部分です。」
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「あとは、大学生だから大丈夫だと思うのですが、こっちの先の方には力は入らない。固いものは内側で切ると楽に切れます。アドバイスをしないと、気づいていないお子さんがいたりします。実際に学校で工作をすると、正しく使える子が7割くらいです。あと残り3割は正しく使えません。
また、面白いのは、地域によって違います。各地で工作教室をやっていますが、愛知の西尾はすごいです。小学校の工作から道具の持ち方等を教えているので、小学校一年生、二年生ではさみを全員しっかり使えます。カッターも使えます。 学校や幼稚園の方針によって、そのあたりは、バラバラなのです。神奈川でも、そんなにそろってないです。だからこそ、道具の使い方にも、よく見ながら工作をしていただきたいです。子どもが得る情報がたくさんあります。そうすると子どももしっかり前を向いてくれます。」
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「このプリントですが、2つあるうちの上の方を切ってください。2枚あるのは、下はお持ち帰り用なのです。先ほど申し上げたように、おうちで作ったり、拡大コピーしたりして使います。
上の方の1枚を切ってください。
この切り方で、工作を知っているかどうか、だいたい分かります。これで1時間終わっちゃいそうですね。」
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「切れましたね。そうしたら、山折り、谷折りをしてください。今の子どもたちは、山折りや谷折りを知らないのです。『山折りって何?』『お山だよ』『谷折りって何?』『谷だよ』『谷って何?』ですから、V字だという話をよくします。
折っていただく前に、切った紙を見ていただきたいのですが、ものを切る時には、実はコツがあります。今回の場合は、線があります。線の上を切るのが正解だと習われた方が多いのですが、実は、線を削らないように、線のぎりぎり外側で切っていただくことが正式な切り方なのです。このほうが形を、印刷物をしっかり残す事ができるのです。ここで覚えていただいて、是非何かのときに使っていただければと思います。
私も実験教室をはじめてから、初めて知りました。それまで線の上を切っていました。なんか形が揃わない等、悩んでおりました。ある方に『外側を切るんだよ。それは常識だよ』と言われました。それが工作をする場合の常識のようです。」
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「では、切ったもので、山折り、谷折り、その指示通りに折っていただきます。ぴたっと折ってください。
そうすると紙のグライダーが出来るはずです。特に羽の後ろは注意です。カーブになった谷折りのところを、爪か何かで折ります。
この模型を渡して、子どもにやらせると、悩むのです。左右ぴったりくっつかないって悩むのです。この型紙は、わざと左右バランス崩してあるのです。自然を知る、自然の中で左右ぴったり対象というものは、ほとんど無い事を知らせる教材なのです。」
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「折れたら、クリップを半分だけ、点線の所まで刺してください。しっかり折っていただいて、これぐらいに開いていただきます。
鉛筆を持つように、人差し指と親指で後ろをつまみます。頭の部分を少し下に向けて、はなします。すると、バランスがよければ、よく飛びます。バランスの悪い方(間違いやすい)原因は、一つです。クリップの使い方です。一番外側のRが、型紙の点線の上になるようにします。内側のRの曲がっている所を点線に沿ってくっつけてしまうと、重心の位置が変わってくるので、飛びにくくなります。
また、お分かりだとは思いますが、くれぐれも道路では、飛ばさないようにしてください。また、飛ばしていて、屋根から落ちること等、無いように注意してください。」
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