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「ここまで工作等をやりながら植物のつくりの話をしていきます。最後に子どもたちに質問します。『なんでこうやって種を飛ばそうとするの?』、答えを出さずに、ずっと植物の体のことを調べていきます。最後にこれも考えていく。という手順で行います。
  この形がベストというわけではありませんが、一つのアプローチの方法として参考にしていただければと思います。
  また、何でこの話をしたかったかというと、・・・。色んな教材を持ってきてやると内容も膨らんで興味もわくし、私もすごく楽しいのです。授業者自身が、楽しいと、授業を受ける子どもも楽しいわけです。にこにこしている人の顔を見ていると、なんとなく、にこにこしてしまうってこともありますよね。
  このように、楽しみながら教材を探してきて、楽しみながら授業をやる、と子どもに良い影響がでてくるように思われます。」



「今までの授業が、生物分野です。少し時間オーバーなので、次の大気の動きをご紹介します。   これは、よくショーでやっています。大気というと気象です。『今、台風が来ています』、『台風はどうやってできるの』、『高気圧って何?』、『気圧って何?』等、を学習します。これは2分野の教科書です。見ていただくと大気中の水が・・・、雲が上昇すると膨らむ等、書いてあります。
  いきなり教科書の内容の入るとつまらないので、次のようなことを実施しています。実はここに風船が用意してあります。『風船って、知っている?』と最初に質問します。そうすると子どもは『知っている!』と答えます。普通にイメージするのはこれくらい(20cmくらい)の風船なんですね。」



「袋からこれが出てくるわけですね(左写真)。一年生のはじめての授業で、私の理科の実験がはじまります。膨らますとこんな(両手を広げる)に大きくなります。
  『空気って、知っているよね?重さがあるのかな?』『分かんない』普通は分からない。
  大きく膨らませた風船をぶつけます。そうすると、子どもは、吹っ飛びます。友達の吹っ飛んだ姿を見て、『あ、空気って重たいんだ。大きいんだ』と、はじめて、実感が湧くのです。
  そのあとに、大気圧の話を始めます。」



「マシュマロを用意しておきます。
  これを外側、瓶の内側において、簡易真空ポンプをつかって、中の空気を引きます。この部分に逆支弁が入っていて、ピストンを引っ張ると空気が抜けます。」



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「一応、成功したようですね。これが空気の力なのです。大気圧の話をする前に、これを見せます。(マシュマロが大体2,3倍の大きさになります。)
  そうすると食べたいっていう話になります。でも、ふたを開けると元より小さくなります。物事は、そんなに甘くないよと冗談を言いながら、空気の話をしていきます。
  すると、『似たようなものが、家の中にあるよ』、『何?』(子どもはたぶん欲しいので)と質問がかえってきます。空気を抜いて浅漬けの液をしみこませるっていう道具が売ってます。これと同じことです。
  だから、生活の中には、理科は、溶け込んでいるんだと話をしながら、授業を進めます。」



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「次に、ただのグラスを用意します。水を入れて、この板をのせると、多くの子どもは、『それ知っている』というわけです。『どうなるの?』って聞くと『くっつく』と答えます。
  それは大気圧だと知らないのです。くっつくのをテレビで見たとか、いう話になってくるのです。」



「ここまでは普通に実演します。『じゃあ』といって、その結果を知ってる子どもに対して、新たな質問をします。教える時に新鮮な気持ちで教材を与えた方がよいと思われます。
  (その子どもには、コップの水を半分くらいこぼして、質問します。)「では、これだったらどうなる。」・・・子どもは悩みます。それでは、みなさん、半分水を抜きましたよ。逆さにします。「この板はどうなるでしょう。」板はくっつきます。空気は中に入りたい。水は出たい。そして、目の前の現象を大気圧で説明していきます。
  次に、吸盤をくっつけて、逆さにして、おもりをつけます。そうすると、板のくっつく力よりおもりがおもければ、外れます。このくらいのグラスで実験すると14kgくらいでとれます。14kgというと、ペットボトルが7本です。限界もあります。外部で行うサイエンスショーの場合には、確実に成功する、8kgくらいまで実演します。」


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