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【つくる  教材の例
  ●自分の手で「つくる」ことにより、理解を深める
  ●グループや個人で取り組む。楽しむ。
    ○弁当パックで立体模型
    ○いないいないばぁ(光の実験)】

「ということで、教材を自分の手で作ることで理解を深めます。先ほど見本を少し回しました。弁当パックで立体模型というのと、「いないいないばぁ」という光の実験の豪華二本立てを体験していただこうと思います。今日来た人はよかったですね。」



「弁当パックで作る立体模型は、例えば今回お見せした火山の形というようなものです。社会の時間にも使えるね、と小学校の先生が喜んでました。等高線の意味がよく分かるそうです。なぜか、立体に見えちゃうんです。
  こういうようなものも作れますし、もう一つ、地震の震源分布の模型も作れます。これの特徴はですね、弁当パックのふたの部分だけを使うという、とても安くできる教材なんです。
  普段騒がしい生徒もですね、結構1時間くらい集中してやります。等高線を写すだけですから、誰でも出来ます。幼稚園の子も作ってます。また、これで逆にですね、集中、ものを集中してやるという忍耐がつきます。
  それでですね、これは不思議なことなんですが、肉眼で見てはじめて立体感が分かるんですね。写真で見てもなんだかよく分からないっていうのが正直なところなんです。見本を見て、納得してもらえましたか。」



写真をクリックで動画が見られます(450KB)

「これはこういう使い方もできます。昔は、大地の変動っていうのがあったんですよ。
(立体模型を解体する)
  例えばですね、今は八丈島ですね。海水面が上がる、もしくは八丈島が沈む。縁起でもないって言われますが。沈むと、これ等高線100mで作ったから、100m沈むと、1枚抜いてやれば良いんですね。1枚抜いてやると沈んだときの地形がでてきます。こんな形になって、二つの島になってしまうんですね。もっと沈むとこんな風になっちゃいます。
  そんなのを繰り返していくと、『ここにたくさん入り江ができるね。これを、リアス式海岸って言うんだよ』とかいうような形で、沈降している土地での地形の特徴を説明する教材として使ってたこともあります。」



「それと、こちらは立体震源模型なんですが、地下100kmまでのところがやたらと多いということが分かります。これを外していただきます。
(地下100kmの部分を外す)
  そうするとちょっと分かりにくいかもしれませんが、これは実物を自分の目で見た方がはっきりしますね。太平洋側から日本海側へすーっと、こう、壁ができています。(左写真)要するにプレートのもぐりこみがなんとなく分かる。
  というような、実際に授業で作って、授業で使用していく教材を、活用しています。時間があればですね、誰でも作れるというか、皆作ってもらえば良いんですけど、あまり時間がないようですので、どちらか、震源分布模型か火山の等高線模型がいいか、選んで作ってみてください。早く作ったらですね、両方作ってもいいです。材料はたくさんありますから。」
(録画中断)



「震源分布模型用はですね、マジックで点を打つのに、100kmは赤とかですね、認知心理学の知識を利用しまして、危険な色は赤、という感じで、遠くにあるものは黒っぽく見えるということで、色分けしてあります。
  地震の震源分布を作られる方は、600kmの黒い方が点々が少なくて日本列島を描きやすいですよ。日本列島は、奥の方に色々点々が出ますから、太く描かれた方がよく見えます。
  私は今、社会も教えておりまして、日本地図も結構うるさく言います。沖縄、佐渡島はもちろん、隠岐島、種子島をお忘れなく。
  日本列島を描いたら、新しいシートを重ねてください。600kmからいきましょうか。黒い点を太いペンで打ってください。」



「作業の途中だと思いますが、こちらの方をお願いいたします。メーカーとしては、運搬するのに少ない空間にたくさん運びたいということで、このホームセンターなんかで売ってるタイプの弁当パックはぺたんこになります。まあ、それでも7、8枚重ねるとなんとなくふわっという感じで立体に見えるんです。
  実際の山の高さっていうのは、本当は縦と高さの比を考えるとこんなふうに重ねるだけでいいのですが、やっぱりもう少し高さを強調した方が形をイメージしやすいんですね。ということで、ここにストローを切ったのがあります。このストローを間に入れて浮かばせるという手法をとります。」



「ただし、これ、ちょっと細いストローではあるんですけど、高さをちょっと強調しすぎるような部分もありますので、あとで押さえてつぶします。つぶす関係で2つずつ置きます。これがコツですね。4つ置いちゃうとですね、潰れないんです。こういう風にどんどん積み重ねていきます。ストローは2本ずつ、縦と横に交互に置いていくとバランスよくできます。
  で、実際にこの状態だとですね、高さを強調しすぎる感じなので、ちょっと何だろうなっていう感じになります。ということで、後でぎゅっと押さえてですね、プレスします。そうすると、何となく、これぐらいなら良いんじゃないっていう間隔の立体になりますので、その状態でこのテープで止めてもらえればOKということになります。セロテープで止めてもらえますか。4か所くらい止めるといいですね。」


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