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「というようなことをやっててですね、BB弾とストローでなかなか面白いものができるな、と思ってて、ちょっと気がついたんですよ。
  例えばこういうのでね、切らなくても良いじゃないか、押し込むだけでも良いじゃないか、と。こういうのをやってみました。ストローにBB弾をどこまで押し込んだら良いかなっていう目安が書いてあります。これをぎゅっぎゅっと押し込みました。
(音階を吹ける)
  ちょっとソがあやしかったですけど、まあいいなっていうくらいの。こういう風にすると音が目で見えますね。
  今ちょっと考えてるんですけども、さっきの立体模型、切らなくて残したままにしておくと、α、β、γ、δでその順番に音が出ますよね。星座がつくる音楽。ちょっといいな、なんて思ってですね。
  要するに色々楽しく考えて、頭を柔らかくして物を作っていくと新しいものができるんではないかと思います。」



「じゃあ、準備できたようです。これをですね、入れました。(煙を空気砲に入れる)空気砲自体は有名ですけども、自分の目で見たことありますか?(空気砲を撃つ)綺麗な渦が飛んでいくの分かりますか?
  これは授業では関係ない話ですね。科学館とかで『わあ、面白い、自然って不思議だな』って思わせる内容なんですが、実はこういう人間が作ったものじゃなくて、自然界にも空気砲ってあるっていうのご存知ですか?自然界にあるんです。」



「エトナ、イタリアの火山ですが、これ見てください。これさっきの空気砲の渦です。
  太陽をバックに直径が150mから200mの渦です。つまり火山の火口から条件がうまいこといけばですね、あの輪っかが出るんですよ。びっくりです。これは使えるじゃないか、と思います。この輪っか、自然界でも起きているんだっていうのを教えるということで、興味を高め、『じゃあ火山の勉強をしていこうか』という形で火山の勉強に入ります。自然の中でこういうのがあるんだなっていうのを知るだけでも、面白いことではないかなと思います。」



「さっきやりましたけども、これでですね、ちょっと小さくて見えないですかね。
(ペットボトルで空気砲を作る)
  輪っかができてますね。
  これはですね、先ほどちょっと映ったと思いますが、火山の模型の中に鎮座ましましてですね、裏から押すとぽんって輪っかが上がるんですよね。それで、『エトナの輪っか発生模型』を作りました。」



「じゃあ、いよいよ最後、ラストいきましょう。もうひとつですね、ここに書いてあるのが、コーラの噴水実験ですね。これは有名といえば有名なんですが、やっちゃったこととかありますか?
  コーラですね。冷たくないので、膨れよう膨れよう、ガスが出よう出ようとしています。この状態で、ラムネ菓子がありますね。ラムネ菓子をぽんと入れてやるとですね、それがきっかけになって中の液体が、正確には液体に溶けていた気体が、どんどん気体になっていきます。気体になっていくと体積が増えだして、噴出す。つまり、噴火する。これが火山の噴火のイメージです。
  教科書だとですね、スライムを下から押し上げるっていう実験がある。これは、マグマがそのまま下から押し上げられて出てるんじゃないかっていうイメージです。そうじゃなくて、マグマの中に含まれている気体が気化することによって圧力が高まっているんだっていうようなことをイメージさせるのに適した実験ですね。」



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「きちんと実験で示したかったんですが、この近所で探したんですけどね、ラムネ菓子なかったんですよ。そこで、似たようなものだろうということで、ミント買ってきたんですけども、上手くいかなかったらごめんなさい。家でラムネ菓子探して放り込んでください。
  今どんどん気化してます。マグマがずっと来て、ぶわーっと出ますね。
  メン○○というお菓子が良いっていう話もあるんですけども、何を入れたらどんだけ出るかっていうのを研究されると面白いかと思います。もっと出た方が面白いですね。
  ちなみにボトルの先に小さい穴を開けて、もう少し圧力を強くするようにしてやると、写真にあるように2mくらい吹き上げます。教室で2mもコーラ吹き上げたら校長先生に怒られます。これくらいにしとこうということですね。
  結構生徒は喜んで、『そうだったのか』って言いますけど、やっぱりさすが中学生ですね、意識はですね、『先生あのコーラ飲むんか』ですね。ボトルの残りの方に意識がいってるのを見るのは、しゃくですね。」



「それではですね、こうやって色々ものをつくり、それからかまう、そしてみせる、というような工夫で生徒の興味を引きつつ、ものの見方をつないでいくという働きかけをしていくと授業は楽しくできるんではないのかなということを、色々紹介させていただきました。
  本当はですね、まだまだ色々あるんですよ。昨日思いついて作ったのが、これで、アキバ系の方はよくご存知と思うんですけども、著作権があるのであまり大きな声では言えませんが、萌え萌えキャラがおりましてですね、萌え萌え盲点シートと名前をつけました。右目を隠してください。左目で右のキャラを見てください。こう近づけていくとですね、左のキャラが消えます。盲点に入りますので。
  それだけなんですけど、生徒の好きな作家なんかのキャラクターを使ったというのがミソですね。
  これで一応私の授業の達人なんだか宴会ネタの達人なんだか分かりませんが、今日の授業を終わらせていただきます。ありがとうございました。」


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