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「これ、カエルさんです。このカエルさん、ポンプで空気をふっと入れると、足をぐっと蹴り出しますね。これ、蹴るんですよ。誰が見ても力出して蹴るという、力を出すというイメージにはばっちりですね。
  東京理科大はすごくいいですね。水平がきちんととれてますね。うちの学校でこの実験をやろうとしたらですね、『力が働かないと物は動かない』と言ってる端から車が動き出しちゃう。『この学校傾いとるね』という世界なんですけども。ホンド、ここいいですね。車が動きませんね。十分水平が取れてます。」



「それで、この蹴るという、床を蹴るというイメージですね。
(足が滑って動かない)
  まあ、摩擦の問題ですね。ちょっとすべりが、すごいようです。東京理科大、机にWAXぬってませんか?
  こういうので、カエルが一生懸命床を蹴って、車がじわじわと動くと、女の子が『可愛い』って言って、それだけで授業が大成功ですね。これ壊れちゃってですね、急遽直したんだけど、ちょっと弱いですね。健気に頑張ってると思ってください。ちょっと今、元気が良いのがこのオレンジのカエルなんで、これでちょっとやってみますね。先の内容やってみます。ではですね、ここに車があります。
(カエルの乗った車のすぐ後ろに車をもう一台置く)」
(録画中断)
 ・カエルの方を押さえて蹴ると、反対側の車が動く。
 ・反対側の車を押さえて蹴ると、カエルの車の方が動く。
 ・両方が動けるようにすると反対方向に同じくらい離れる。
 ・2台を重ねた車を蹴り出すと、重たい方は半分くらいしか動かない。



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「2台の台車と1台の台車では重さが大体半分ですよね。重たいと同じ力出しても動きにくい、と。
  じゃあこれが2台、3台、4台と重たくなればなるほど動かなくなって、重い台車の方が地球のイメージで、こう蹴るからこっちに進む、という作用反作用のイメージがカエルさんのはたらきによって作られます。
  これなんかは見せるだけなんですけども、まあ3年生辺りの女の子でも『可愛い』という感じでですね、結構インパクトをもって覚えてくれるんですね。これを今度はこれくらいにして(カエルを少し後ろにずらす)力を加えると、運動の様子が変化する。
  (カエルをテープで固定すると、少し進む)お、頑張ろうとしてますね。思わず拍手が出るくらいですね。ありがとうございます。」



「このような感じの、みせるっていう、要するにおもちゃ使っただけなんですけども、こういう工夫をするだけで結構インパクトのある実験になるんじゃないかなっていう風に思います。
  インパクトついでにですね、これいきましょう。これご存知ですか。でんじろうさんでおなじみの空気砲です。でんじろうさんのときはですね、線香の煙を入れてるっていうのがありますが、こういうのもあるんですね。演劇か何かされてらっしゃる方はですね、『ああ、使ったことある』って言われるかもしれません。これは安いやつで7,800円くらいかな。もっと安いのが4,800円くらいだったかな。新品ですよ。上等なやつは12,000円くらいします。
  これは一番安いやつなんですけど、特殊な液を使うんです。すみません、ちょっと予熱をしますので、しばらくお待ちください。」



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「じゃあそれまでちょっと開発というか、ほかのところをちょっと紹介していきます。
  これは幼稚園児向けに作ったおもちゃといえば、おもちゃなんですけども、先ほどのですね、BB弾です。ストローにふたをしました。
  ストローというのはですね、普通6mmなんですけど、近頃はナタデココに対応した8mmっていうのがあります。それからもっと細くてですね、4mmとかいうのもあります。こういう細いやつです。そうするとですね、すぽっと入っちゃうんですね。
  これで吹いてやると、飛んでいくわけです。ロケットになるわけです。」



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「子どもたちにやらせますとですね、ロケットみたいにして、たくさん作って、飛ばして遊んだりするんですね。
(ロケットを模した6mmのストローを4mmのストローにかぶせて、吹いて飛ばす)
  それはそれで楽しいんですが、ではここでサイエンスに入っていきます。短いロケットと長いロケット、どっちがよく飛ぶか。長いロケットと短いロケット。いかがでしょうか。
  これはですね、実際に自分で長いのと短いのを作って、同じように吹いてやれば一発で分かります。小さい子どもたちは意見が分かれるんです。『軽いから小さい方が飛ぶんだ』『でも、何か長い方がたくさん空気を入れてたくさん飛びそうだ』『どっちだろう?』『分かんない』って。
  『分かんなかったら自分で実験してみよう』ってやると、喜んでやりますね。で、実際に自分で吹いてみる。そうすると、どっちがよく飛ぶか自分でよく分かるわけですね。」



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「結論から示します。私を信じて、同じ程度に吹きますから。
(吹いてみる)
  あまり変わらんじゃないか、とかつっこみは入れないようにしてください。結論から言うとですね、長い方がよく飛びます。なんで?ここからは実は高校レベルです。
  つまり、力を空気が出します。短いと、あっという間に飛んでいってしまうんですね。長いと、力をずっと受け続けることになるから、力×時間のFt、力積の問題になってくるんです。これは高校レベルです。そうなってくると、真面目に考えたりするとなかなか奥が深い、というような感じですね。」



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「子どもらはそんなことどうでもいいわけで、たくさん飛ばすにはどうしたらいいか、とかですね。『もっと強くする』『じゃあパワーをあげてみよう』
(足踏み式の空気入れをストローに繋いで、飛ばす)
  なんてやると、こんなに飛んじゃうんですね。あっ、『人に向かって撃ってはいけません』っていうのを先に言っておかなきゃいけなかったですね。」


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