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「立体星座模型です。これはですね、人間の場合だったらかなり離れて見てもらうか、片目で見てもらいます。両目だと距離感が出ちゃいますから。片目で見てもらって、何となく星座の形に並んでいるけど、地球からの距離を考えた時には、バラバラなんだよっていう、3Dだっていうことを意識させるっていう工作です。
  今回、オリオン座に北斗七星に鷲座に、まあ色々作りました。これは授業で作る必要はないですね。作ったものを見せるだけで良いなって思います。だから、かまう、というような分類にしています。」



「他にかまう教材では、天体が出ましたから、ついでに地学やっちゃいます。
  先ほどストローを使ったっていうのがありましたですね、ストローは安いですし、カラフルでいいなっていうことで、今色々ストローを使ったのを考えています。黒いストローを使ったんですよ。これ、地面の下です。地面の下は何がどうなってるか分かりません。だから掘っていく、ボーリングっていうのをやりますね。
(黒いストローの中からカラフルなストローを出す)
  掘っていくと、こういう感じで、カラフルにしてありますけども、柱が出てきます。柱状図というやつですね。その柱状図をですね、これを透明なストローで作った方に、ぴたっと合わせられるような位置に入れてやります。そうすると、黄色い層はこう、緑はこうなってて、ここはこうなってて、というように、地面の下がなんとなく想像できますね。」



「全部抜いて全部入れてしまえば、それは確実に分かりますけど、なるべく少ない本数で、どこを掘るかは自由に取らせて、なるべく少ない本数で当ててみようっていうゲームのような形でやっていきます。
  どこを掘ったらいいかっていうのを考えて、どのグループが一番早く正しく予測できるかなっていうような感じで、ボーリングという概念を、かまって分かるようにした教材、ということです。」



「では次です。
  100円ショップに行ったらですね、こういう丸っこいピンがあったんですよ。で、赤いものを取り出します。なんとなくコルクボードに中心に置くと、そう、太陽ですね。そうすると他にも確かこの100円ショップには色んなのがあったぞ、と探してみたらですね、黄色とか白とか青とかあったんですよ。
  もしこれが太陽であるとすると、太陽からの光はこう来るから、こっち側は昼だけど、こっち側は夜、黒色の部分ですね。
  ちょっと見づらいので黄色でいきます。じゃあこの位置だったら?」



「で、これを適当に置いてですね、ぐちゃぐちゃにしておくんですね。私、ペットボトルの中に割り箸で出席番号を書いたくじを作っておりましてですね、『今日の犠牲者、いや、発表者は何番』とか、当てるわけですね。
  太陽がこの位置にありますよ。惑星がこの位置にありますよ。昼と夜をきちんと直してください。どなたかやっていただけませんか。それではちょっとお願いできますか。
  これはですね、グループなりパートナーとできることがポイントかもしれませんね。じゃあ皆さんに見えるように回してください。はい、いいですね。外側の方が黒くなる、夜になりますね。太陽のほうに垂直に向いているのが昼になっている。合格です。拍手。」



「じゃあ今度はですね、太陽をこの辺に移動するんですよ。(左写真)真ん中辺に今度は青いのを置きます。勘の良い方は分かりましたね。太陽の光がこっちからくるのです。本当はもっと遠くに置いたほうがいいかもしれませんが、太陽はここです。これは地球です。その周りを回ってるから、これは月です。月の見え方モデルですね。
  これは小学校でやってるはずなんですけども、中3になってですね、やってみてって言ったらできません。全くできません。本当に最初からやり直しです。実際にこれをかまわせてみたら、グループのできる子に任せて、あとはできなくなっちゃいますね。全員に交代でかまわせることが大事です。」



「さて、この状態だったらどういう風になりますでしょうか。次の方。
  ここに太陽があった場合、こちら側から光が来ますので、太陽に垂直な方が昼間の世界ということですね。地球もそうです。ということで、これで合格ということになります。
  この後ですね、例えばこの位置にある月は地球から見ると、どっち側の方が明るい半月になるのかな、という問題。実際にこうやって見る。自分が太陽の方から見ると、満月、というように。これ、満月に見えますよね。
  この辺が半月になってますね。どっかで三日月が見えるはずなんですけども、どうですか。
  こんなような形で、これはまあお月様ですけど、月がどういう風に見える、三日月に見えるのはどの位置とかいうようなのが、パーソナルでできます。」



「これをさらに発展させると、例えばこれ、太陽が真ん中にいきます。ここに地球がきます。そうすると内惑星のモデルになりますね。これは何の星ですかね。そう、金星の見え方ですね。
  だからこれもかまうことで、ちょっと条件を変えてかまうことで、本当に理解できてるかどうかを調べる。
  それで、よくテストに出るのがここなんですよ。三日月かどうかっていうやつですね。そういうようなのでこうやって見ると、三日月ですね、ここ。左側が明るい三日月、こちら側が反対になってますね。こういうのが一応、かまって分かる、という教材です。
  これも100円ショップに行くと、材料は手に入る。まあ、半分黒く塗るのが手間暇かかりますけどね。一回作っとくと当分使えます。」



「今みたいに模型を作るときは、でかくするか小さくするかっていうのが教材開発のコツですね。
  小さくしたっていうのが、これ。このケースを使った、多分に偽装的なところがありますけども、透明半球パーソナル版です。」


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